フサカンスゲ
【同定のカギ】日当たりの良い山地の斜面に生育する多年草で叢生する。小穂は、1つの鞘に4〜8個の小穂が付く。小穂は雄雌性で、雄花部は小穂の4/5以上を占める。柄は長く糸状。果胞は、雌鱗片より長く、疎に有毛、膜質、多数の細脈がある。頂部は急に狭まり短嘴となり、口部は鋭2歯で褐色を帯びる。痩果は、完熟すると果胞が裂開し痩果が突出することがあり、基部に短柄がある。表面には横紋があり、頂部に小さい円柱状付属体がある。柱頭は3岐。Carex tokarensis T.Koyama 【国内分布】トカラ列島(中之島、黒島)。日本固有。 【ノート】フサカンスゲは、根茎がなく、葉はコカンスゲほどざらつかない、4−8個の雄雌性小穂を束生する。生育地はトカラ列島の中之島や黒島に限られており、日当たりの良い岩場斜面に群生している。
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