カラフトイワスゲ
Carex rupestris All.

【国内分布】北海道(夕張山地、日高幌尻岳)、本州(南アルプス仙丈岳、北アルプス雪倉岳)。【国外分布】朝鮮、サハリン、東シベリア。
【同定のカギ】高山の岩礫地に生える多年草で横走する根茎があり、疎生する。花序は1個で雄雌性、頂部は雄花、基部は雌花となる。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、長倒卵形、背面に5−7脈があり、無毛、嘴はほとんどなく、口部は全縁。痩果は、果胞にゆるく包まれ、花柱が残る。柱頭は3岐。
【ノート】カラフトイワスゲは、日本では分布域が限られていて貴重な種である。花序は1個で、上部に雄花、下部に雌花をつける。

カラフトイワスゲ 長野県伊那市長谷仙丈ヶ岳 2008年8月13日


カラフトイワスゲ 横走する地下茎がある



花序、下部に果胞を数個付ける      果胞は鱗片より長い


果胞             果胞と痩果


痩果、腹面、花柱が残る      痩果、背面

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ