ミヤマアシボソスゲ
Carex scita
Maxim.
【国内分布】
本州(八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、木曽御岳)の高山性草地。日本固有。
【同定のカギ】
高山の草地に生える。葉の裏面に乳頭状突起を密布。雄小穂を頂生し、雌小穂は柄が長く下垂する。鱗片は長い芒が蟻、濃赤紫色。果胞は、雌鱗片よりやや長く、縁に鋸歯、帯濃赤紫色、ほぼ無嘴、口部は平切形。痩果の基部には長い柄がある。柱頭は3岐。
【ノート】
ミヤマアシボソスゲは、アシボソスゲに似るが、果胞が楕円形で短嘴、雌鱗片の芒がやや長い。
ミヤマアシボソスゲ 山腹の岩場に群生 長野県八ヶ岳 2010年7月28日
ミヤマアシボソスゲ 花序 長野県八ヶ岳 2010年7月28日
ミヤマアシボソスゲ 群生し多くの花序が下垂する 長野県八ヶ岳 2010年7月28日
雌小穂、柄が長く下垂する 雌小穂、鱗片は濃赤紫色で芒は長い
ミヤマアシボソスゲ 長野県仙丈ヶ岳
ミヤマアシボソスゲ 雌小穂、雌鱗片の芒は大変長い
スキャナー像、基部の鞘は、濃赤紫色
果胞と鱗片
果胞と鱗片 果胞、上部にくびれが無い 果胞と痩果
果胞の縁は鋸歯 果胞、口部が濃赤紫色となる
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