シコタンスゲ
Carex scita Maxim. var. scabrinervia (Franch.) Kuk.

【国内分布】北海道。【国外分布】サハリン、千島。
【同定のカギ】海岸の岩場や草地に生える多年草で、ゆるく叢生し剛強。葉は、乳頭状突起を密布。側小穂は雌性で、頂部に雄花があり、柄が長く下垂する。果胞は、雌鱗片よりやや長く、縁に著しい鋸歯状の刺毛、短嘴、口部は凹形。花柱基部は湾曲する。柱頭は3岐。
【ノート】シコタンスゲは、リシリスゲに似るが、大型で海岸に生育し、雌小穂は大きく、果胞の幅が広く縁の鋸歯が著しいことで異なる。

シコタンスゲ 雌小穂、頂部に雄花 北海道礼文島 2003年7月1日


シコタンスゲ 果胞、嘴は短く、縁に著しい刺毛、口部は凹形


果胞と痩果           痩果、花柱基部は湾曲     痩果、側面

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