イソヤマテンツキ
Fimbristylis sieboldii Miq. ex Franch. et Sav.
【国内分布】本州 (千葉県、石川県以西)、伊豆半島、小笠原諸島、四国、九州、琉球 (奄美大島、尖閣諸島)。【国外分布】朝鮮南部、中国。
【同定のカギ】海岸の岩窪や塩性湿地に生え、植物体はかたく、やや叢生し、無毛。有花茎は、高さ15−40 cm、平滑。葉は、幅1−1.5 mm、有花茎より短い。花序は、1―5個の小穂をつける。小穂は、披針形、長さ9−12 mm、褐色。鱗片は、長さ3−4 mm、淡褐色、鋭頭、上部に微細な毛がある。痩果は、基部に長い柄がない。花柱は、扁平でなく、やや細く、有毛。柱頭は、2岐。
【ノート】イソヤマテンツキは、海岸に普通に見られ個体変異も大きい。花序には小穂が1個以上つくが、1個しかないものもあり、ヤマイに似る。イソヤマテンツキは痩果の基部に明瞭な柄が無く、鱗片に毛がある。

岡山県瀬戸内市前島 2003年8月30日


小穂、披針形で鱗片に毛がある。              鱗片と痩果


痩果、基部に長い柄は無い         花柱は、扁平とならず、有毛

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