エゾアブラガヤ
Scirpus asiaticus Beetle
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。国外分布】朝鮮南部、満州、中国、ウスリー、千島、ヒマラヤ。
【同定のカギ】山地の湿地に生える多年草で叢生する。有花茎は、高さ80−150 cm、硬く、平滑で横断面は鈍3稜形。花序は、通常1個頂生し、数回分岐し、多数の小穂を密につける。花序枝はざらつく。小穂は、枝の先端に2−4個ずつ集まってつき、球状−楕円形、幅3−4 mm、赤褐色。痩果は、長さ約1 mm、横断面は3稜形。刺針状花被片は、6本、糸状で屈曲し、著しく長く、縮れていて、先端には疎らに上向きのざらつきがある。柱頭は、3岐。
【ノート】エゾアブラガヤは花序が普通1個頂生し、小穂が球形で小さく、枝の先端に2−4個の小穂が集まってつく。

北海道苫小牧市弁天沼  2003年9月27日


花序は、通常1個頂生し、多数の小穂を密につける。


小穂は、ほほ球状で、枝の先端に2-4個集まってつく。


刺針状花被片は6本、糸状で縮れていて、先端に上向きのざらつきがある。

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