コマツカサススキ
Scirpus fuirenoides Maxim.
【国内分布】本州、四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】日当たりの良い湿地や池のまわりに生える多年草。有花茎は、硬く、高さ0.8−1.2 m、横断面は鈍3稜形、4−5節ある。葉は、硬く線形、幅3−4 mm。頂花序は、1回分枝、分花序は3−6個、側生分花序は1−2個、分花序は小穂が10−30個集まって球状となる。小穂は、楕円形、長さ5−7 mm、完熟すると褐色となる。鱗片は、長さ3−4 mm、幅1−1.3 mm、鋭頭。痩果は、長さ1.3−1.5 mm、淡褐色。刺針状花被片は、5−6本、糸状で屈曲し、痩果より極めて長く、上部は上向きにざらつく。柱頭は、3岐。
【ノート】コマツカサススキはマツカサススキとよく似ているが、花序は球状となり、小穂の鱗片の幅が1 mm以上と広く、葉の幅は逆に3−4 mmで狭い。

富山県  2003年9月9日


小穂は、10-30個集まって球状となる。


小穂の鱗片は、幅1-1.3mm。   刺針状花被片は、5-6本、上部は上向きにざらつく。

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