クロアブラガヤ
Scirpus sylvaticus L. var. maximowiczii Regel.
【国内分布】北海道、本州。国外分布】サハリン、満州、朝鮮南部、ウスリー。
【同定のカギ】山地の湿地に生える多年草で叢生する。有花茎は、高さ80−150 cm、硬く、平滑で横断面は鈍3稜形。花序は、通常1個頂生し、数回分岐し、多数の小穂を密につける。花序枝はざらつく。小穂は、枝の先端に2−4個ずつ集まってつき、球状−楕円形、幅3−4 mm、赤褐色。痩果は、長さ約1 mm、横断面は3稜形。刺針状花被片は、6本、糸状で屈曲し、著しく長く、縮れていて、先端には疎らに上向きのざらつきがある。柱頭は、3岐。
【ノート】クロアブラガヤは、花序が通常1個頂生する。小穂の鱗片は黒色で、刺針状花被片は、疎らに下向きのざらつきがある。

北海道北見市石北峠  2008年8月3日


花序は、通常1個頂生しする。小穂は、披針形で黒色。


刺針状花被片は、疎らに下向きにざらつく。

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