マツカサススキ
Scirpus mitsukurianus Makino
【国内分布】本州、四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】日当たりのよい平地の湿地に生える多年草で、大株となる。有花茎は、高さ1−1.5m、直立し、太くて硬く、やや丸く、5−7個の節がある。葉は、硬く幅4−8 mm、扁平。花序は、頂花序は2回以上分枝し分花序は5−6個、分花序は10−25個の小穂からなり球状。小穂は、長さ4−5 mm、楕円形、完熟すると濃褐色となる。鱗片は、披針形、長さ約3 mm、幅0.5−0.8 mm、淡褐色。痩果は、長さ1 mm、淡色。刺針状花被片は、8−10本、糸状で屈曲し、痩果より著しく長く、先端はざらつくが他はほぼ平滑。柱頭は、3岐。
【ノート】マツカサススキは、花序が複散房状で2-3個の分花序からなる。また、鱗片が披針形であり、狭卵形の鱗片を持つコマツカサススキと異なる。

岡山県岡山市  2009年8月28日

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