エゾハリイ
Eleocharis congesta D. Don var. thermalis (Hulten) T. Koyama
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。【国外分布】満州、朝鮮南部、極東地域。
【同定のカギ】湿地や池の周辺に生える1年草または多年草、匐枝はない。有花茎は、細く、高さ5−10 cm。小穂は、頂生し、披針形−狭卵形、やや疎らに花をつけ、長さ3−5 mm、ほとんど腋芽をつけない。鱗片は、長さ1.8−2 mm、鈍頭、濃赤褐色。痩果は、長さ1 mm、横断面は鈍3稜形、濃いオリーブ色。柱基は、圧扁された3角錐状、幅は痩果の2/3−3/4、長さは幅より少し短い。刺針状花被片は、6本、痩果と同長かまたは長く、下向きにざらつく。柱頭は、3岐。
【ノート】ハリイによく似るが、穂は疎らに小数花をつけ、芽生しない。また、鱗片が濃紅褐色であり、痩果が濃いオリーブ色である。

青森県弘前市 2005年10月8日


有花茎は細く、小穂は1個頂生し芽生しない。


小穂は、やや疎花。痩果は、濃いオリーブ色。刺針は、6本で下向きにざらつく。

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