クログワイ
Eleocharis kuroguwai Ohwi
【国内分布】本州 (関東地方から太平洋側西部、北陸地方から日本海側西部)、四国、九州、九州、琉球 (奄美大島)。
【国外分布】朝鮮南部。
【同定のカギ】ため池や水田の湿地に群生する多年草で、やわらかく長い根茎がある。先端に、1 cmくらいの黒褐色の塊茎をつくる。有花茎は、円筒形、太く、高さ30−80 cm、幅3−4 mm、内部は多くの隔膜で仕切られ、乾くと外からは節があるように見える。小穂は、円柱形、長さ2−4 cm、鈍頭、淡緑色。鱗片は、狭卵形、長さ6−8 mm、鈍頭、薄膜質、淡緑色。痩果は、長さ2 mm。柱基は、小さく、盤状の付属体がある。刺針状花被片は、5−6本、痩果より長く、疎らに下向きの剛毛をつける。柱頭は、2岐。
【ノート】イヌクログワイ (シログワイ) とは鱗片が狭卵形であることが異なる。

和歌山県西牟婁郡三栖村(現:和歌山県田辺市) 1910年10月18日 


有花茎は、円筒形、太い。小穂は淡緑色、鱗片は、狭卵形、鈍頭。

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