クロミノハリイ
Eleocharis atropurpurea (Retz.) J. et C.Presl var. hashimotoi Ohwi
【国内分布】本州 (滋賀県、岡山県)、四国 (徳島県)、九州 (宮崎県)。【国外分布】台湾、中国、インド、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ南部。
【同定のカギ】池の周辺や湿地に生える1年草で、匍匐根茎はない。有花茎は、細く、高さ5−15 cm、緑色、縦に溝がある。小穂は、長さ2−4 mm。鱗片は、長さ1−1.5 mm、鈍頭、一部に錆色の部分があり、膜質、完熟すると斜開する。痩果は、長さ約0.6 mm、横断面はレンズ形、黒色。柱基は、小さく円盤状。刺針状花被片は、6本、痩果の2倍の長さで、下向きにざらつく。柱頭は、2岐。
【ノート】クロミノハリイはハリイに似るが、小型で有花茎は細く、柱頭が2岐である。また、痩果は黒色で光沢があり、柱基は3角錐状とならず円盤状である。

岡山県岡山市(植栽)  2003年8月26日


小穂の鱗片は、鈍頭、熟すと斜開する。    有花茎は、縦に溝がある。


柱頭は、2岐。痩果の柱基は、小さく円盤状。刺針状花被片は、6本で下向きにざらつく。


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