オオハリイ
Eleocharis congesta D. Don var. congesta f. dolichochaeta T. Koyama
【国内分布】本州、四国、九州。【国外分布】台湾。
【同定のカギ】池の周辺や湿地に生える1年草または多年草で、匐枝はない。有花茎は、細く、直立または斜上し、高さ20−50 cm。小穂は、頂生し、長さ5−7 mm、狭卵形、密に花をつけ、時に基部に腋芽ができる。鱗片は、長さ2−2.5 mm、鈍頭−円頭、一部に錆色の部分がある。痩果は、長さ1−1.2 mm、黄緑色、横断面は鈍3稜形。柱基は、3角錐状、幅は痩果の1/3、長さは幅の1.5倍である。刺針状花被片は、6本、痩果の約2倍の長さで下向きにざらつく。柱頭は、3岐。
【ノート】ハリイとよく似ているが、植物体が大きく、鱗片の長さは2−2.5 mm、痩果の長さは1−1.2 mmと大きい。また、刺針状花被片の長さが痩果の約2倍長い。ハリイと形質が連続する個体もあり、今後検討が必要である。

岡山県倉敷市 2002年9月5日


痩果は、1-1.2mmで、刺針状花被片も長い。        若い果実。

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