ハタガヤ
Bulbostylis barbata (Rottb.) Kunth
【国内分布】北海道、本州、四国、九州。【国外分布朝鮮南部、満州、台湾、インドシナ、マレーシア、オーストラリア
【同定のカギ】日当たりの良い砂地や空き地に生える小型の1年草で叢生する。有花茎は、細く多数、高さ5−20 cm、平滑、少数の葉がある。基部の鞘は、赤褐色、長さ1−3 cm、口部に長い白色の軟毛がある。苞葉は、刺状で1−3枚つき、花序より長い。花序は、頭状で幅5−10 mm、小穂は多数つく。鱗片は、長さ約2 mm、黄褐色、先端が外曲し、鋭頭。痩果は、長さ約0.7 mm、横断面は3稜形、黄褐色。痩果の頂部に小さい盤状の柱基が残る。柱頭は、3岐。
【ノート】ハタガヤ属はテンツキ属とよく似ているが、柱基が痩果の頂部に宿存し脱落しない。ハタガヤは、叢生し多くの頭状花序をつける。砂地一面に生えているのが見られる。

岡山県岡山市 2003年9月11日


花序は、頭状で多数の小穂をつける。


鱗片の黄褐色で、先端が外曲する。     痩果の頂部に盤状の柱基がある。

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