ヒロハノクロタマガヤツリ
Fuirena umbellata Rottb.
【国内分布】琉球。【国外分布】台湾、中国南部−インド、マレーシア、ポリネシア、ミクロネシア、アフリカ。
【同定のカギ】琉球の休耕田や湿地に生える大型の多年草。有花茎は、高さ50−100 cm、横断面は3稜形。葉は、やや硬く、幅7−10 mm。花序は、分花序は3−10個、5−10個の小穂を密につける。鱗片は、毛があり、長さ2 mm、薄膜質、約1 mmの長く外曲した有毛の芒を持つ。花被片は、3本、平板状、短柄があり、頂部は凸となり、痩果と同長または少し長い。痩果は、長さ0.7−1 mm、横断面は3稜形、平滑。柱頭は、3岐。
【ノート】ヒロハノクロタマガヤツリは、琉球に広く分布し、大形の多年草である。クロタマガヤツリが植物全体に軟毛があるのに対し、ヒロハノクロタマガヤツリは葉や有花茎にはほとんど毛はない。

沖縄県八重山郡 2004年1月22日


花序に小穂が密につく。         小穂の鱗片は、有毛で芒が外曲する。


鱗片は、長毛があり、芒も有毛。        花被片は、3本で板状。


花被片は、痩果と同長か少し長い。       痩果は、3稜形で平滑。

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