クロタマガヤツリ
Fuirena ciliaris (L.) Roxb.
【国内分布】本州 (千葉県以西)、四国、九州。【国外分布】朝鮮南部、台湾、中国、インドネシア、インド、マレーシア。
【同定のカギ】池の砂地や湿地にまれに生える1年草で、全体に軟らかい毛がある。有花茎は、高さ10−40 cm、横断面は3稜形。花序は、1−2個の分花序に3−10個の小穂を密につける。鱗片は、長毛があり、長さ1.6−1.8 mm、薄膜質、約1 mmの長く外曲した有毛の芒を持つ。花被片は、6本、そのうち3本は針状で短いかまたはなく、その他の3本は平板状で4角形、痩果と同長または少し長い。痩果は、長さ約0.7 mm、横断面は3稜形、淡褐色、平滑。柱頭は、3岐。
【ノート】クロタマガヤツリは、生育場所を特定するのが困難な種である。数年前に報告された場所でも、再度見付けることができない。クロタマガヤツリは、花被片が6本で、そのうち3本が平板状となる。また、鱗片や植物体全体に長い軟毛を持つ。

植物体全体に柔らかい毛がある。 岡山県岡山市 2005年11月21日


花序に小穂が密につく。全体に柔らかい毛を密生する。


鱗片は、長毛があり、芒も有毛。     花被片は、3本が針状、他の3本が板状。


花被片は、3本が板状で痩果と同長かやや長い。

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