イトイヌノハナヒゲ
Rhynchospora faberi C.B.Clarke
【国内分布】北海道、本州、四国、九州 。【国外分布】朝鮮南部、中国、ウスリー。
【同定のカギ】湿地に生える小型の多年草で、やや叢生する。有花茎は細く、葉は糸状で有花茎より短い。花序も小さく、1−3個の分花序からなる。小穂は、少数の鱗片をつけ、1個の花がある。痩果は倒卵形。刺針状花被片は、6本、痩果と同長またはやや長くて太く、平滑かややざらつく。柱頭は2岐。
【ノート】イトイヌノハナヒゲは有花茎の高さが30 cm前後で、ミカズキグサ属では最も小型である。刺針状花被片は太く下向きにざらつく。コイヌノハナヒゲとは、柱基の幅が痩果と比べて狭いこと、刺針状花被片が太くて短いことが異なる。

岡山県備前市佐山 2008年9月13日


花序、小さく1〜3の分花序からなる          分花序、小穂は少数の褐色の鱗片をつける


小穂、鱗片は鋭頭で短い芒がある    痩果は倒卵形


刺針状花被片は太く、平滑かややざらつく

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