イトイヌノハナヒゲ Rhynchospora faberi C.B.Clarke
【同定のカギ】湿地に生える小型の多年草で、やや叢生する。有花茎は細く、葉は糸状で有花茎より短い。花序も小さく、1−3個の分花序からなる。小穂は、少数の鱗片をつけ、1個の花がある。痩果は倒卵形。刺針状花被片は、6本、痩果と同長またはやや長くて太く、平滑かややざらつく。柱頭は2岐。【国内分布】北海道、本州、四国、九州 。【国外分布】朝鮮南部、中国、ウスリー。 【ノート】イトイヌノハナヒゲは有花茎の高さが30 cm前後で、ミカズキグサ属では最も小型である。刺針状花被片は太く下向きにざらつく。コイヌノハナヒゲとは、柱基の幅が痩果と比べて狭いこと、刺針状花被片が太くて短いことが異なる。
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