ネビキグサ(アンペライ)
Machaerina rubiginosa (Sol. ex G.Forst.) T.Koyama
【国内分布】本州(静岡県以西)、四国、九州、琉球。日本固有。
【同定のカギ】日当たりの良い海岸の湿地に生える多年草で、鱗片状の鞘に被われた長い匐枝をつける。有花茎は、高さ60−100 cm、半月形−円形で平滑。葉は、大部分根生し、平滑で円柱形または左右から扁平、幅3−4 mm、光沢があり、平滑。葉身は刺状となる。花序は、円錐形で3−5個の分花序が有花茎の上部につく。小穂は、赤褐色、鱗片が約10個つき6−7花ある。痩果は、長さ3 mm、柱基に密に毛がある。柱頭は3岐。
【ノート】ネビキグサ属(アンペライ属)は葉がほとんど根生し、円柱形となり、痩果は刺針状花被片を持たないことで他の属と異なる。小笠原 (父島) に生育するムニンアンペライ (M. rubiginosa (Spring.) T.Koyama) とされたものは、花序や鱗片がやや小型であるが、明瞭な違いは見いだせない。

岡山県瀬戸内市前島 2007年6月23日


花序は、3-5個の分花序が有花茎の上部につく     小穂は、赤褐色


小穂は、鱗片が10個前後つき、6-7花ある


若い痩果、柱基に密毛がある             痩果、柱頭は3岐

プレビュー付き和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ