シンジュガヤ
Scleria levis Retz.
【国内分布】本州(伊豆半島以西)、三宅島、小笠原諸島、四国、九州、南西諸島。【国外分布】台湾、中国南部、マレーシア、インド、マリアナ諸島、オーストラリア、ミクロネシア、メラネシア。
【同定のカギ】日当たりのよい草地に生える大形の多年草で、やや硬い。太く硬い横走根茎がある。有花茎は、高さ70〜100cm、3稜柱形、稜はざらつき、多数の節がある。葉鞘には翼がありざらつき、有花茎を緩く包む。花序は円錐状。鱗片は、濃紫褐色。痩果は、白色で光沢があり、格子紋はなく、細かい毛が表面に格子状に生える。痩果の基盤は、3角形で先端は鋭頭。柱頭は3岐。
【ノート】シンジュガヤは大形の多年草で、有花茎が逆向きに強くざらつく。痩果は白色で,格子紋がなく、格子状に細い毛がある。岡山県では島嶼部の湿った明るい草地に希に生える。これらの生育地のシンジュガヤは、過去に山火事が数回発生した場所で見られる。火事の後に土壤中の種子が発芽してものと推定される。

岡山県瀬戸内市前島 2016年8月13日


花序、小穂は雄花と雌花に分かれる


小穂と痩果                  葉鞘は翼がありざらつく


痩果は光沢があり、格子紋はない     痩果の基盤は3角形で鋭頭

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