アリマイトスゲ
Carex alterniflora Franch. var. arimaensis Ohwi

【国内分布】本州(近畿−中国地方)。日本固有。
【同定のカギ】林床や路傍に生える多年生で、地上性の長い匐枝を持つ。頂小穂は雄性で線形、柄を持つ。雌小穂は線柱形でまばらに花を付ける。鱗片は淡白色。果胞はまばらに有毛、嘴は短く口部は2小歯。痩果は密に果胞に包まれ、頂部には盤状付属体がある。柱頭は3岐。
【ノート】アリマイトスゲは果胞が疎らにつき、長さが2.5−3 mmで小さいことで近縁種のホンモンジスゲ類と区別できる。また、地上性の根茎を持ち路傍の岩場や斜面に見られる。タイプ地は摂津の有馬であり、近畿地方から中国地方で稀にみられる。

アリマイトスゲ 広島県山県郡龍頭山 2009年6月13日


花序


雄小穂                 雌小穂


果胞                 痩果

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