アシボソスゲ Carex scita Maxim. var. brevisquama (Koidz.) Ohwi
【同定のカギ】高山の草地に生える多年草で、ゆるく叢生する。葉の裏面に乳頭状突起を密布する。基部の鞘は濃赤紫色。頂生する雄小穂は1〜2個で柱形。雌小穂は、卵形−円柱形、長さ1−3 cm、次第に下垂する。鱗片は濃赤紫色。果胞は、雌鱗片より長く、長楕円形、無脈、縁に鋸歯がある、上部はしだいに狭まり長嘴となり、口部は背面のみ2裂する、嘴から口部にかけて濃赤紫色を帯びる。痩果は、ゆるく果胞に包まれ、基部に長柄がある。柱頭は3岐。【国内分布】本州(日本海側の高山)。日本固有。 【ノート】アシボソスゲはミヤマアシボソスゲに似るが、果胞が長楕円形、嘴が長いことで区別できる。
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