イトアオスゲ
Carex leucochlora Bunge var. filiculmis (Franch. et Sav.) Kitagawa
【国内分布】北海道、本州、九州、対馬。【国外分布】朝鮮、ロシア沿岸州。
【同定のカギ】山地の林縁や林床に生える多年草で、疎らに叢生する。苞葉の葉身は刺状、長さ0.3−1.5 cm、鞘は短い。果胞は雌鱗片より長く、稜間に5−6の脈があり、疎らに短毛があり、上部は急に狭まり短嘴となり、口部は2小歯。痩果は頂部に小型の盤状付属体がある。柱頭は3岐。
【ノート】イトアオスゲはメアオスゲと同様、アオスゲ類の中では小型で全体が柔らかい。メアオスゲとは根生状の雌小穂がなく、雌鱗片の芒と苞の葉身が短い。また、ミセンアオスゲと似るが、小穂が有花茎上部に集まる。イトアオスゲは平地より山地に生育する。

イトアオスゲ 青森県盛岡市 2000年6月20日


イトアオスゲ 花序


雌鱗片と果胞            果胞               痩果

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ