イトヒキスゲ
Carex remotiuscula Wahlenb.
【国内分布】北海道、本州(長野県)。【国外分布】朝鮮、中国、ヒマラヤ、サハリン、東シベリア。
【同定のカギ】山地の林床や小川脇などに生える多年草で、叢生する。有花茎は鋭い稜があり、ざらつく。小穂は雌雄性で、基部に少数の雄花を付け,柄はない。果胞は雌鱗片よりやや長く、稜間に少数脈があり、無毛、縁は細鋸歯となり、嘴は上部がしだいに狭まって長嘴となる。柱頭は3岐。
【ノート】
ヤブスゲに似るが、植物体全体が繊細で細く、小穂が少なく、果胞の長さが約3 mmと小さいことで区別する。「糸引菅」はその有花茎が細いことによる。

イトヒキスゲ 釧路市阿寒町 2008年8月3日


イトヒキスゲ 花序


雌鱗片と果胞            果胞           痩果

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ