イワヤスゲ
Carex tumidula Ohwi

【国内分布】四国(愛媛県)。日本固有。
【同定のカギ】林縁や林床に生える多年草で、長い根茎がある。基部の鞘や根茎は赤紫色。側小穂は雄雌性で、短い柄を持つ。雌鱗片は円筒で淡緑色。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、卵形、平滑、嘴は短く、口部は凹形。柱頭は3岐。
【ノート】イワヤスゲは、愛媛県にのみ生育する珍しい種である。日本のタガネソウ節の中で、葉の幅が狭い。柱頭は3岐し、赤紫色。染色体数は2n=12でスゲ属の中でも最も少なく、分子系統からも原始的なグループであると推定される。

イワヤスゲ 植栽 2008年5月17日


イワヤスゲ花序                基部の鞘や根茎は赤紫色


イワスゲ花穂上部                花穂下部


果胞と鱗片           果胞             痩果

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