オキナワスゲ Carex breviscapa C.B. Clarke
【同定のカギ】林床に生える多年草で叢生する。基部の鞘は、淡褐色で褐色の線があり、古い鞘は著しく細裂する。雄小穂は細く線状で、雌小穂に埋もれる。雌小穂は、柄は短い、下部のものは基部で枝分かれする。果胞は、雌鱗片より長く、上部が瓢箪状にくびれた楕円形、稜間に7−10脈があり、上部のみ短毛を疎布し緑白色、上部は急に狭まり短嘴となり、縁に刺毛があり、口部は2歯となる。痩果は、密に果胞に包まれ中央が盛り上がった菱形、濃褐色、頂部は盆状に凹む。柱頭は3岐。【国内分布】南西諸島(徳之島以南)。【国外分布】台湾、東南アジア、スリランカ、オーストラリア北部。 【ノート】オキナワスゲの花序は、痩果が完熟しても葉の中に埋もれるように小さい。痩果は菱形となり、頂部が盆状に凹む。
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