オニナルコスゲ
Carex vesicaria L.

【国内分布】北海道、本州、九州。【国外分布】北半球の温帯に広く分布。
【同定のカギ】湿地や河畔に生える多年草で群生し、長い匐枝がある。基部の鞘は赤褐色、前面が糸網状に分解する。果胞は雌鱗片より長く、卵形、多数脈、無毛、熟すとふくらみ、長嘴、口部は深い2歯。柱頭は3岐。
【ノート】オニナルコスゲは湿地に大群落を作る。九州に隔離分布する集団があり、鳥散布でも分布を拡大する種であると推定される。

オニナルコスゲ 山形県鳥海山麓 2008年5月31日


オニナルコスゲの花序


基部の鞘 赤褐色、全面は糸網状       花穂


雌小穂               果胞と鱗片


果胞と鱗片 若い雌小穂


果胞              若い痩果


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