オオアオスゲ
Carex lonchophora Ohwi

【国内分布】本州(関東地方以西)、四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】山地の林床や林縁に生える多年草で密に叢生して大株となり、匐枝はない。苞葉の葉身は長く,鞘も大変長い。果胞は雌鱗片より長く、稜間に6−10脈の太脈が隆起し、密に毛が生え、上部は狭まり短嘴となり、口部は凹形。痩果は、密に果胞に包まれ長卵形、頂部に小型の盤状付属体がある。柱頭は3岐。
【ノート】オオアオスゲはアオスゲと似るが、果胞の脈は多く、隆起して太いこと、苞の葉身が有花茎よりも長く鞘も長いことで区別できる。オオアオスゲはアオスゲ類として最も大型である。

オオアオスゲ 広島県大竹市弥栄前飯谷 2008年5月11日


オオアオスゲ花序 前葉の葉身は長く、鞘もアオスゲと異なり長い


オオアオスゲ 雌小穂 果胞の脈は隆起し太い


果胞             果胞と痩果             痩果

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