オオシマカンスゲ
Carex oshimensis Nakai

【国内分布】伊豆諸島の各島。日本固有。
【同定のカギ】伊豆諸島の林床、火山荒原、路傍および岩場に生え、密に叢生する。雄小穂は円柱形で、濃赤褐色、雌小穂は、先に短い雄花を持つ雄雌性。果胞は、雌鱗片より長く、倒卵形、疎らに毛があり、乾燥後に稜間に7−9脈、短嘴、口部は2歯。柱頭は3岐。
【ノート】伊豆諸島に特産し、和名もそれにちなむ。ヒメカンスゲの系統で、葉が幅広く、雌小穂は大型、鱗片は濃褐色、長芒であり大株になる。

オオシマカンスゲ、大株となる 八丈島 2008年4月27日


基部の鞘,赤褐色              雌小穂は先に雄花を持つ


スキャナー像            雌小穂、鱗片は長い芒があり果胞より長い


果胞、まばらに有毛        果胞と痩果         痩果


樹木のオオシマカンスゲ、アリ散布の可能性が高い

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