ウスイロスゲ
Carex pallida C. A. Mey.

【国内分布】北海道、本州(岩手県・宮城県・群馬県)。【国外分布】東シベリア、東北アジア。
【同定のカギ】湿地や林床に生える多年草で、ゆるく叢生し、根茎は長く横走。有花茎は上部がざらつき、断面が3稜形。小穂は雄雌性で、上方の小穂は雄花、下方は雌花のみのことが多い。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、卵形、少数の微脈、疎らに短毛、狭翼があり両縁は細鋸歯状、先はしだいに狭まってやや長い嘴となり、口部は2歯。柱頭は2岐。
【ノート】アサマスゲやツルスゲに似るが、短毛があることと鱗片が淡黄褐色であることで区別される。和名は小穂が淡色であることに基づく。

ウスイロスゲ 北海道川上町銀泉台 2008年8月6日


花序                     小穂、鱗片は淡黄褐色


花序、各小穂は雄雌性で先に雄花、下方は雌花がほとんど


果胞、腹側          果胞、背側             痩果

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