ベニカンスゲ
Carex conica Boott var. pallescens T.Hoshino et H.Ikeda
【国内分布】北海道、本州、四国、九州、対馬。日本固有。
【同定のカギ】林床や路傍に生える。叢生し、時に短い匐枝をのばす。鱗片は濃赤紫色。果胞は、雌鱗片より長く狭卵形、赤褐色、稜間に濃赤紫色の4−5脈、疎に短毛、短嘴、口部は切形または凹形。柱頭は3岐。
【ノート】ベニカンスゲはヒメカンスゲの突然変異型と考えられているが、苞の鞘や鱗片および果胞の脈の色は淡赤紫色から濃赤紫色まで連続していて、ヒメカンスゲの一部とする考え方もある。

ベニカンスゲ 大阪府南河内郡金剛山 2005年5月15日


ベニカンスゲ 花序、雄鱗片と雌鱗片は濃赤紫色


ベニカンスゲ スキャナー像


雌小穂、果胞は雌鱗片より長い     果胞には濃赤紫色の脈がある

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