ベンケイヤワラスゲ
Carex benkei Tak.Shimizu
【国内分布】紀伊半島、九州、対馬。日本固有。
【同定のカギ】湿った草地や川岸に生える多年草、ヤワラスゲと同所に群生して生えることがあり、密に叢生する。芒の除いた雌鱗片は、果胞とほぼ同長。果胞は、稜間に多数脈があり、無毛、長嘴、口部は凹形、完熟すると開出する。乾燥すると、黒色に変色する。柱頭は3岐。
【ノート】ヤワラスゲとは、基部の鞘の色が薄く、芒を除く雌鱗片と果胞がほぼ同長で芒が長く、果胞の口部は凹形であることで区別できる。ベンケイヤワラスゲは、ヤワラスゲと混生すると消失することが多い

ベンケイヤワラスゲ 鹿児島県薩摩川内市久住町 2014年4月27日


花序、雄小穂を頂生             雌小穂、下部のものは有柄


スキャナー像


雌小穂、雌鱗片は果胞とほぼ同長         果胞は長嘴


果胞と鱗片           果胞、口部は2歯      果胞、多数脈


痩果、3稜形

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