フサスゲ
Carex metallica H. Lev.
【国内分布】本州(静岡県以西)、四国、九州、南西諸島。【国外分布】朝鮮、中国南部、台湾。
【同定のカギ】沿海地の砂地や草地に生える多年草で密に叢生する。頂小穂は,雄性または雌雄性。側小穂は、雌性まれに基部に雄花を着ける。果胞は、雌鱗片より長く、無毛、長嘴で縁に細鋸歯があり、黄緑色、口部は2歯。痩果は、基部に短い脚部がある。柱頭は3岐。
【ノート】フサスゲは、アイズスゲに近いが、頂小穂が雌雄性または雄性で、側小穂は直立または斜上することで異なる。フサスゲは、河川敷などに群落を作り、大株となる。

フサスゲ 河川敷の集団 高知県四万十市 2006年4月29日


フサスゲ 雌雄性の小穂を頂生、小穂は基部に雄花を付けることが多い


花穂 小穂は斜上               頂生する雌雄性の小穂


雌鱗片は果胞より短い             果苞の嘴は長い


果胞と鱗片         果胞、嘴の縁に細鋸歯がある    果胞は無毛


果胞と痩果        痩果の基部に短い脚部がある

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