フサナキリスゲ
Carex teinogyna Boott
【国内分布】本州(近畿地方以西)、四国、九州、屋久島、種子島。【国外分布】朝鮮、中国、東南アジア、インド。
【同定のカギ】渓谷の岩場や、川岸に生える多年草で、密に叢生する。小穂は,雄雌性で頂部に少数の雄花を付ける。鱗片は褐色で、鋭頭。果胞は、雌鱗片より長く稜間に太脈があり、寝た毛がある。嘴部はざらつき、嘴は長く、口部は2小歯。柱頭は2岐、柱頭は大変長く、果胞が完熟しても宿存する。
【ノート】フサナキリスゲは、ナキリスゲ類で秋に花を付ける。フサナキリスゲは、柱頭が特に長く、完熟しても宿存することが特徴である。

フサナキリスゲ 湿った岩場に生育 広島県福山市猿鳴峡 1995年10月12日


花序 小穂は頂部に小さい雄花を付ける、柱頭は長く宿存する

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ