ハチジョウカンスゲ
Carex hachijoensis Akiyama

【国内分布】伊豆諸島(八丈島、御蔵島)。日本固有。
【同定のカギ】林床や林縁に生え、叢生し、長い匐枝がある。果胞は、雌鱗片より長く、熟すと著しく膨らみ、多数の太脈、無毛、嘴の縁に上向きの細鋸歯、口部は凹形。柱頭は3岐。
【ノート】ハチジョウカンスゲは、ミヤマカンスゲが八丈島や御蔵島に隔離分布し、島で分化したものと考えられる。ミヤマカンスゲに似るが、長い匐枝があり、基部の鞘が繊維状に細裂し、果胞に太い脈があることで区別する。

ハチジョウカンスゲ 大株となる 東京都八丈島 2008年4月28日


ハチジョウカンスゲ 雌小穂は柱形、頂部に雄花を持つことがある


花序、雌小穂には短い柄がある        雌小穂、果胞が膨らむ


基部の鞘 繊維状に細裂             基部、匐枝を持つ


雌小穂、果胞は鱗片より長い         果胞は熟すと膨らむ


果胞と鱗片            果胞         果胞、多数の太い脈


果胞、無毛            果胞と痩果      痩果、頂部に盤状付属体

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