ヒゲスゲ
Carex boottiana Hook. et Arn.

【国内分布】本州(千葉県、石川県以西)、四国、九州、対馬、南西諸島、伊豆諸島、小笠原。【国外分布】台湾、済州島
【同定のカギ】海岸の砂地やその近くの林縁に群生する多年草で、密に叢生し、著しく剛強。葉は、縁がざらつき硬い。基部の鞘は繊維状に細裂する。雄小穂を頂生し、側小穂は雄雌性で、1/3〜2/3は雄花。鱗片は、芒が大変長い。果胞は、雌鱗片より長く、革質、稜間に10−13脈があり、無毛またはまばらに短毛があり、上部に細鋸歯あり、しだいに狭まり長嘴となり、口部は2裂し外曲する。痩果は、頂部にある盤状付属体は湾曲する。柱頭は3岐で宿存する。
【ノート】海岸の岩場や路傍および林縁に大株となって生育し、雌鱗片の芒が大変長いことで他の種と区別できる

ヒゲスゲ 海岸の岩場に群生する 高知県宿毛市沖の島 2006年4月30日


ヒゲスゲ 多くの花序をつける


ヒゲスゲ 花序 雄小穂を頂生する、葉が硬い


花序 側小穂は雄雌性で雄花部が長い


スキャナー像                       花序


果胞、口部は2裂し外曲      果胞、側面        果胞と痩果


痩果 頂部にある盤状付属体は湾曲する、花柱は宿存する

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