ヒゲハリスゲ
Carex myosuroides Vill.

【国内分布】北海道(大雪山)、本州(白馬岳、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプス) 【国外分布】北半球の周北極地域に広く分布。
【同定のカギ】密に叢生し、高山の乾生草地に生育する。小さい雄小穂を頂生し、側小穂は雄小穂と雌小穂が1個ずつ前葉に包まれる。果胞状の前葉は袋状とならずほぼ基部まで裂開する。
【ノート】ヒゲハリスゲはヒゲハリスゲ属(Kobresia)としてスゲ属(Carex)とは別属とされていた。しかし、最近の分子系統のデータから、ヒゲハリスゲ属はスゲ属に含まれることが明らかになった。従って属名は、KobresiaからCarexと変更された。ヒゲハリスゲは他のスゲ属植物と似ているが、果胞状の前葉が裂開すること等で形態が異なる。Flora of Japanでは、ヒゲハリスゲはElyna(Schrad.)節に含まれるとしている。調査許可:22諏地林第196号、長野県指令22自保2-42号、22南信管第316号

八ヶ岳尾根のヒゲハリスゲ


植物全体                    スキャナー像


花序            側小穂           果胞状の前葉と痩果

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