ヒメゴウソ Carex phacota Spreng. var. gracilispica Kuk.
【同定のカギ】湿地や湖畔に生育する多年草で、叢生する。有花茎は、鋭3稜形で、強くざらつく。葉は、裏面が粉白色で、乳頭状突起を密布。雄小穂は頂生し線形。雌小穂は柄が長く下垂する。果胞は、雌鱗片と同長またはやや長く、稜間に4−5細脈があり、無毛、乳頭状突起を密布し、嘴は短く、口部は切形。柱頭は2岐。【国内分布】北海道、本州、四国、九州、対馬、南西諸島。【国外分布】東アジア、マレーシア、インド。 【ノート】ヒメゴウソは、小穂が下垂するグループの中ではやや小型で、有花茎や葉が強くざらつく。また、ヒメゴウソは、葉や果胞に乳頭状突起を密布し、植物全体が白みがかって見えることで他の種と区別できる。葉や果胞などの乳頭状突起は、多いものから少ないものまである。
|