ヒラギシスゲ
Carex augustinowiczii Meinsh. ex Korsh.
【国内分布】北海道、本州(中部地方以北)。【国外分布】サハリン、千島、カムチャツカ、朝鮮北部。
【同定のカギ】高山の湿地や渓流沿いに生える多年草で、叢生する。葉は、柔らかい。頂小穂は、雌雄性か雄性。鱗片は、濃褐色〜赤褐色。果胞は、雌鱗片と同長または長く、稜間に細脈があり、上方は急に狭まり短い嘴となり、口部は全縁。柱頭は3岐。
【ノート】ヒラギシスゲは、シャリスゲ(Carex angustinowiczii var. sharensis)に似るが、果胞が約3 mmと短く、シャリスゲは長さ4 mmに達する。

ヒラギシスゲ 北海道上川郡比布川 2008年8月7日


ヒラギシスゲ 雌小穂、雌鱗片は赤褐色で果胞より短い


ヒラギシスゲ 苞の葉身は葉状


ヒラギシスゲ 花序 頂小穂は雌雄性、側小穂は雌花の基部に少数の雄花


基部の鞘 褐色


果胞、稜間に細脈       果胞、口部は全縁        果胞と痩果


痩果                痩果


果胞は鱗片より長い       果胞、嘴は短い

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