ヒロバスゲ Carex insaniae Koidz.
【同定のカギ】やや湿った樹林内に生える多年草で、まばらに叢生する。葉は、幅が8−15 mm。有花茎は、短いものは葉の基部に埋もれる。鱗片は淡褐色。果胞は、雌鱗片より長く、熟すと開出し、短毛があり、嘴は短く1−2 mm、口部は凹形。痩果は、断面が3稜形で中央部がくびれ、頂部は環状となる。柱頭は3岐。【国内分布】北海道、本州(中部地方以北の日本海側)。日本固有。 【ノート】ヒロバスゲは、アオバスゲに似るが、葉の幅が8mm以上で広い、痩果中央部がくびれる、果苞の嘴が短い、痩果の頂部に環状の付属体があることで区別できる。
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