ヒルゼンスゲ
Carex impura Ohwi
【国内分布】岡山県(蒜山)。日本固有。
【同定のカギ】岡山県蒜山の山地草原に生える多年草、まばらに叢生する。基部の鞘は赤褐色。上部の1〜3個は雄性で、側生する雌小穂は柄が無い。鱗片は褐色〜酷使色。果胞は、雌鱗片と同長または長く、稜間に4−5脈があり、無毛、上部はしだいに狭まって外曲するやや長い嘴となり、口部は切形。柱頭は2岐。
【ノート】ヒルゼンスゲは、タテヤマスゲに似るが、果胞が細長く3.5 mm以上あり、果胞は雌鱗片と同長か長いことで区別できる。

ヒルゼンスゲ 尾根のササの中に生育する個体 岡山県真庭市蒜山 2003年6月25日


ヒルゼンスゲ 花序 雄小穂を頂生、側小穂には柄は無い


雌小穂 果胞はやや外曲、鱗片と同長


果胞、無毛、口部は切形

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