サハリンイトスゲ
Carex sachalinensis F. Schmidt

【国内分布】北海道、本州(岩手県早池峰山)。【国外分布】千島。サハリン、アムール。
【同定のカギ】林床や林縁に生え疎に叢生、短い匐枝がある。有花茎の上部はわずかにざらつく、基部の鞘は淡褐色。果胞は、雌鱗片と同長または長く、嘴の縁に細鋸歯がある、短嘴、口部は2歯。痩果は、密に果胞に包まれ、頂部に盤状付属体。柱頭は3岐。
【ノート】雌小穂は短く、長い柄があり、北海道を中心に分布する。もともと「ゴンゲンスゲ」と呼ばれていたが、タイプロカリティがサハリンであり、日本では北海道にしか分布しないため、勝山 (2005) により新称「サハリンイトスゲ」への提案がなされた。

サハリンイトスゲ 北海道釧路市阿寒町 2008年7月5日


サハリンイトスゲ 花序


花序、雌小穂は短い             雌小穂、果胞と鱗片


果胞              果胞と痩果             痩果

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