カミカワスゲ
Carex sabynensis Less. ex kunth

【国内分布】北海道、本州(中部地方以北)、九州(大分県久重山)。【国外分布】千島、サハリン、シベリア東部、朝鮮、中国東北部。
【同定のカギ】山地の湿地や草地に生える多年草で叢生し、大株となり、匐枝はない。果胞は、雌鱗片より長く、5−8脈があり、疎らに有毛、上部は急に狭まり短嘴となり、口部は2歯となる。柱頭は3岐。
【ノート】カミカワスゲはシバスゲの大型のものに似ているが、叢生し匐枝がなく、鞘は著しく繊維状に細裂することで区別される。カブスゲに似るが、基部の鞘が黒褐色で糸網がなく、果胞は乳頭状突起がなく柱頭が3岐(カブスゲは2岐)であることで区別できる。近縁なツルカミカワスゲは、やや叢生し地下匐枝をのばすことでカミカワスゲと異なる。

カミカワスゲ 北海道釧路 2005年6月21日


カミカワスゲ 花序


果胞           果胞と痩果                 痩果

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