カンスゲ
Carex morrowii Boott

【国内分布】本州(福島県−近畿地方の太平洋側、中国地方)、四国、九州。日本固有。
【同定のカギ】山地の林床や林縁および湿った岩場に生える多年草で、密に叢生する。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、稜間に7−8脈があり、平滑、上部はしだいに狭まり外転する嘴となり、嘴の縁に刺毛があり、口部は2歯となる。柱頭は3岐。
【ノート】カンスゲはオクノカンスゲと似るが、葉の断面がW字形とならずV字形となり、硬く光沢があることで区別される。また、葉が硬質なことから、刈り取り乾燥して菅蓑や菅笠が作られた。

カンスゲ 岡山県美作市後山 1999年5月14日


カンスゲ 愛媛県石鎚山 2006年5月22日


カンスゲ 鳥取県鳥取市国府町雨滝 2007年5月20日


カンスゲ゙ 高知県別府峡 2009年5月17日


カンスゲ 花序                 雌小穂 果胞の嘴が外転する


花序                     雌小穂、果胞と鱗片


果胞と鱗片                   果胞、上部は急に狭まる


痩果

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