キイトスゲ
Carex alterniflora Franch. var. fulva Ohwi
【国内分布】北海道、本州(中部地方−中国地方)、四国。
【同定のカギ】山地あるいは山頂付近に生える多年で疎らに叢生し、匐枝がある。基部の鞘は黄色〜黄褐色。果胞は、雌鱗片より長く、稜間に4−5脈があり、平滑、上部はしだいに狭まって嘴となり、縁は細鋸歯、口部は2小歯。柱頭は3岐。
【ノート】キイトスゲは秋田県鳥海山がタイプロカリティである。大井によって記載され、本州中部地方から北部の高山地帯の分布が報告されている。今まで、中国、四国地方には分布の記録はなかったが、岡山県津黒高原、鳥取県烏ヶ山、鏡ヶ成スキー場、兵庫県氷ノ山および愛媛県東赤石山で採集された。

キイトスゲ 鳥取県東伯郡烏ヶ山 1993年6月5日


キイトスゲ 長野県八ヶ岳 2001年7月28日           花序


スキャナー像 基部の鞘は黄褐色、根茎を持つ          花序


雌小穂、                     果胞と鱗片


果胞と鱗片             果胞、背面        果胞、腹面


果胞、側面            果胞と痩果     痩果、頂部に盤状付属体

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