キンスゲ
Carex pyrenaica Wahlenb.
(Carex tschonoskii V.I. Krecz.)
【国内分布】北海道、本州(中部地方以北)。日本固有。
【同定のカギ】高地の砂礫地や草地に生える多年草で密に叢生する。果胞は、雌鱗片より超出し、無脈、無毛、膜質、基部に柄があり長さ0.5−1 mm、完熟後は開出し、脱落しやすくなる。上部はしだいに狭まり長嘴となり、口部は全縁で暗褐色となり、頂部は膜質で薄く後に2裂。痩果の基部に小柄がある。柱頭は3岐。
【ノート】キンスゲはイトキンスゲに似るが、果胞が短く、基部の柄は短く、熟すと開出することで区別する。

キンスゲ 北海道大雪山、銀山台 2006年8月7日


キンスゲ スキャナー像            花序、果胞は熟すと開出する


キンスゲ 若い花序            果胞は熟すと開出する、鱗片は短い



果胞、背面、基部に小柄がある   果胞、側面       果胞と痩果


痩果、基部に小柄がある     痩果、側面

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