キリガミネスゲ
Carex middendorffii F. Schmidt var. kirigaminensis (Ohwi) Ohwi
【国内分布】北海道、本州(中部以北)。【国外分布】千島、サハリン。
【同定のカギ】高層湿原に生える多年草で密に叢生し大株となり、根茎は斜上する。側小穂は、柄は短く斜上、雌性であるが上部に雄花を付けることが多い。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、稜間に5−6脈があり、乳頭状突起を密布する。嘴は短く、両縁に鋸歯を持ち、口部は切形で上部は赤紫色。柱頭は2岐。
【ノート】キリガミネスゲは、トマリスゲの変種で、雌小穂がやや長く、柄が短く、直立することで区別される。雌小穂が直立することはアゼスゲに近い。オニアゼスゲやキタアゼスゲの別名がある。また、トマリスゲとオオアゼスゲの雑種とする説もある。

キリガミネスゲ 北海道根室市 2010年7月7日

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