コイワカンスゲ Carex chrysolepis Franch. et Sav.
【同定のカギ】山地の草原や岩場、火山裸地に生える多年草で、叢生し匐枝がある。火山裸地ではマット状に分布し、岩場では、盛り上がった塊となる。果胞は、雌鱗片より超出し、微脈、疎らに短毛、基部に短柄、長嘴、口部は浅い2歯。柱頭は3岐。【国内分布】四国、九州。日本固有。 【ノート】九州地方の火山裸地、四国地方では石鎚山や立石山標高1,000 m前後の山地岩場に点在。ミヤマイワスゲに似るが、果胞の長さが4.3−4.5 mmと短く(ミヤマイワスゲは5.6−5.8 mm)、嘴が長く口部が浅い2歯となる。
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