クリイロスゲ
Carex diandra Schrank
【国内分布】北海道、本州(長野県以北)。【国外分布】北半球冷湿地に広く分布。
【同定のカギ】湖畔や湿地に見られる多年草で叢生し、大株となる。小穂は雄雌性。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、稜間に細脈、無毛、開出し、厚膜質、栗色−栗褐色、上部はやや急に狭まって嘴となり、両側は細鋸歯があり、口部は2小歯、基部は海綿状に肥厚する。柱頭は2岐。
【ノート】クリイロスゲ節は本種1種のみよりなる。ミノボロスゲ節に似るが、果胞が革質であることで区別できる。

クリイロスゲの群落 北海道釧路湿原 2008年7月6日


クリイロスゲ 鱗片が褐色で小穂が目立つ


クリイロスゲ 花序                  スキャナー像


花序                 小穂、雄雌性で上部に小さい雄花を付ける


有花茎 表面は鋸歯状でざらつく。


果胞、厚膜質、基部は海綿状に膨らむ          口部の両側に細鋸歯がある。

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ