クロヒナスゲ
Carex gifuensis Franch.
【国内分布】本州(岩手県、栃木県、群馬県、茨城県、岐阜県、三重県)、四国(愛媛県)、九州(鹿児島県)。日本固有。
【同定のカギ】山地のやや乾いた樹林内に群生する多年草で、根茎は分枝して斜上する。小穂は頂部にかたまり、雌花の果胞は少ない。鱗片は赤紫褐色〜黒褐色。果胞は、下部が肥厚し、稜間に太脈があり、短毛が生え、上部はしだいに狭まり短嘴となり、口部は黒褐色を帯びる。柱頭は3岐。
【ノート】クロヒナスゲは関東地方の山地では比較的広く分布するが、岐阜県、三重県、愛媛県、鹿児島県に隔離分布する。

クロヒナスゲ 鹿児島県高隈山地 2104年4月28日


クロヒナスゲ 林床にマット状に生育


花序 頂上にかたまる            雄小穂を頂生、雌小穂は無柄


クロヒナスゲ 愛媛県南宇和郡篠山 2010年4月23日    スキャナー像


雄小穂 鱗片は黒褐色で果胞とほぼ同長


果胞と鱗片       果胞、短毛を密布、口部は黒褐色  果胞、側面、基部が肥厚


果胞と痩果             痩果

プレビュー付き和名検索へ 和名検索へ 学名検索へ 図鑑Topへ