マンシュウクロカワスゲ
Carex peiktusani Kom.
【国内分布】南アルプス【国外分布】朝鮮、中国東北地方。
【同定のカギ】亜高山帯の岩場に生える多年草。葉の裏面には乳頭状突起を密布。基部の鞘は、赤褐色。頂小穂は雌雄性で、基部に雄花がある。雌小穂には柄があり、やや下垂する。果胞は、雌鱗片とほぼ同長、5−6の細脈、無毛、口部は鋭2歯。柱頭は3岐。
【ノート】分布が不明であったが、佐藤孝敏氏により南アルプスの亜高山帯で再発見された。マンシュウクロカワズスゲは、ヒラギシスゲとは鱗片が淡褐色、果胞の口部が鋭2歯(ヒラギシスゲは鱗片が黒紫色、果胞の口部は全縁)となることで異なる

マンシュウクロカワズスゲ 南アルプス 


マンシュウクロカワスゲ 頂小穂は雌雄性で基部に雄花


前葉、赤褐色で筒状                頂小穂、基部に雄花


雌小穂、柄があり下垂する           雌小穂、雌鱗片は鋭頭


果胞は鱗片より長い      果胞の口部は鋭2歯       果胞、側面


果胞と痩果             痩果

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